2013年4月6日土曜日

風の仕業

 
 

外も暖かくなってきた。寒くはないが今日も風のある日。

クヌギの木の花も長く伸びていく。匂いは青く甘くずっとかいでいると鼻の奥に響いて頭が痛くなってくるもの。以前屋外で働く仕事をしていた時、このクヌギの花が落ちてくるのを竹ぼうきで掃くことをしていた。掃いてきれいになったと思ったらふーっと風が吹き、ハラハラと落ち、再び掃いては落ち・・。秋の落ち葉の季節も同じであった。寺の修行もそうだろうか。「また散らかるならば掃く必要などないのに」と思ったが、きれいにすることより。掃くことに意味があるのだと考えるようになる。

息子は今日も朝起きて出し抜けに自分の上に乗り、そして本棚から絵本をすべて抜き出した。彼が家で起きて活動しているとき、必ず部屋は散らかる。そして寝たら片づける。起きてまた散らかる・・。日々繰り返しているが、これも片づけることに意味があるのだろうかと考える。息子は春のいたずらな風のようだ。
片づけることも勿論教えてはいるが。