2010年9月23日木曜日

府中市美術館



先日東府中へ行く用事があったとき、丁度市の美術館で「バルビゾンからの贈りもの」という絵画展をやっていたので妻とついでに見に行った。
美術館はきれいで上野にある国立西洋美術館と同じくらいの広さがあった。府中市は競馬場や競艇場などがあるため予算があるのだろうと思った。帰りのホームで、競馬新聞を片手に電車を待つ勝負師の(敗れた)人達によってこうした施設が作られていくのか、と考えていた。

話を戻して、展示内容は所々にミレーやルノワールのなど風景があり、同時に日本人の当時の風景油彩が多く展示されていた。今の風景画家よりしっかりとした作品を描いていると思った。もちろん現在とその時代の絵描きの状況は全く違うと思うけれど、現在では殆ど失われている当時の西洋から受けた画風といえる様なものが感じられた。


日本の作家と、西洋の作家の作品が並べられて展示されているのを見たとき、その違いがあるということにも気づき面白かった。絵の表現は「言語」と同じような物だとおもった。それぞれの国や地域文化でイントネーション、抑揚やリズムが違うように絵もそれぞれで異なってくる。それがとても感じられた。
展示は11月23日まで。