2009年10月9日金曜日

早起き

 

午前四時に起き絵の支度を整えて、まだ薄暗い中外出。行き先は多摩川。
日の出を描くために自転車でひたすら南へ、途中東の空が明るく色が変わり始めたので急いだ。大体二十分位で多摩川の橋を渡るともう神奈川県の川崎市。
回り込んで丁度川を挟んだ日の出の見える場所へ。台風後なので川の水かさがまだあり、風も少しあったので寒かった。日の出の時刻と方角は前もって調べ、その時間(五時四十一分)に見える近い場所を地図で探し一番描くにはよいだろうなという場所が今回の「多摩川沿い」だった。


日の出を描くと言ってもその前後を見ているのと見ていないのではその印象が断然異なる。夜の暗さから朝へと次第に変わっていく様子や日が出て空と地面全体が活動を始めるような感じは直接居合わせないと感じられないと思った。
印象は「時間制限付き」なのでしばらく経つと薄れていってしまう。絵に描くことでそのイメージを写真より強く残すことが出来るけれど、日の出は本当に一瞬なのであっという間に終わってしまい、急いで描いた。
 
 

明るくなって雰囲気の変わった街を抜けて戻った。途中、何処かの家から朝食の支度だろう、ゴボウの味噌汁のいい匂いがした。